こんにちは。「米ドル資産運用のコンシェルジュ」米国公認会計士 (CPA) &ファイナンシャルプランナーのトクとく子です。
今日は投資用米国不動産の管理会社からの収支報告書に関する英語と内容についてのお話しします。
投資用不動産をアメリカにお持ちの方のほとんどが、その物件の管理を管理会社(Management Company)に依頼しています。(管理会社の種類と役割についてはこちらのコラムをご参照ください。)通常は毎月その物件から発生する家賃収入と費用などをまとめた「収支報告書」(管理会社によりオーナーズレポートなど、呼び方は様々)が送られてきます。日系の会社から購入した場合、現地の管理会社から英語で発行される英文の収支報告書を日本語の収支報告書にしてもらえる場合もあります。しかし、英文だけの報告書でよくわからない、という方に、収支報告書でよくある項目を日本語にして、簡単に内容をご説明いたします。
収入の部
Rent income:家賃収入です。
Pet income:入居者がペットを飼っている場合、通常の家賃に加えて受け取ることがあります。
Other income:上記以外で物件オーナーが受け取れるものです。例えば、入居者が契約期間中に早期退去する場合に、あらかじめ合意した契約期間までの一定額を受け取る場合などがあります。
費用の部
Management fee:管理費用です。通常はRent incomeの一定の%です。
Insurance:物件の火災保険料です。
Repair:修繕費です。
Make ready:退去があった場合に次の入居者に部屋を貸せるようにする通常の範囲内の準備費用(清掃代など)です。
Leasing fee:入居付け費用です。新しい入居者を探して、入居してもらう手数料です。
Eviction fee:退去費用です。退去してもらう際の手数料です。
Utilities:公共料金、水道光熱費などです。オーナーが負担する場合と入居者が負担する場合があります。
Cleaning and maintenance:物件の清掃や維持費です。
Legal fee:弁護士費用などです。
Accounting fee:会計・税務に関する費用です。
HOA fee:物件の管理組合費(自治会費)です。
Inspection fee:物件の検査費用です。
Property tax:固定資産税です。地域により年に1回から4回程度に分割して支払います。
収入・費用以外の部
Security deposit:入居時に家賃とは別に入居者から預かる敷金です。退去時には入居者に返金しますが、退去後の修繕費を入居者が負担する場合は、その額を相殺して返金します。
Reserve (Property tax reserve, Operating Reserve):積立金です。アメリカの場合固定資産税は1か月の家賃収入よりも多い場合が多々あり、家賃収入だけでは不足することが多いため、予め家賃から費用を払った残りを全額オーナーに送金せず、一定額をこのような高額の支払いのために積み立てておきます。固定資産税以外にも、管理会社により、Operating reserveといって費用の支払いに備えて一定額を積み立てているところもあります。
管理会社によりますが、受け取ったRent incomeなどの合計から、上記の費用や積立金を引いた後の金額が、オーナーの口座に定期的に送金されます。
弊社では米国不動産の購入、管理、売却、税務までトータルのサポートを行っていますので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。(弊社サービスメニュー)