個人確定申告書

米国の確定申告書の種類―個人所得税

こんにちは。「米ドル資産運用のコンシェルジュ」米国公認会計士 (CPA) &ファイナンシャルプランナーのトクとく子です。

今日は米国の個人所得税の確定申告書の種類についてお話しします。(今回は連邦の個人の所得税についてで、法人の所得税とは異なります。また、州の申告は州ごとに異なります。)

日本では、収入が給与所得のみの場合、一部の例外を除いて個人で確定申告をする必要がありません。一方で、アメリカでは一定の収入のある人全員が確定申告をします。

そして、様々な個人の確定申告に使われる申告書(Tax Return Forms)があります。ここでは主な申告書を紹介します。

確定申告書の種類

個人の申告書には1040という番号がついています。これは、テンフォーティーと呼ばれています。特定の人たち向けの申告書は1040の後ろにアルファベットがついています。

  • Form 1040:これは、アメリカ合衆国市民及びアメリカ合衆国に居住している外国人が使用する標準的な連邦税申告書です。ほとんどの納税者はこのフォームを使って、その年の収入、控除、および控除を報告します。この申告書の提出期限は原則4月15日です。
  • Form 1040-NR:米国に居住していない外国人で、米国源泉の収入がある場合、連邦税の申告はこの申告書を使用します。NRはNonresident=非居住者から来ています。日本に居住しながら米国不動産からの家賃収入がある方はこの申告書になります。この申告書の提出期限は、従業員として米国の所得税源泉徴収の対象となる賃金を受け取っていた場合は原則4月15日で、受け取っていない場合は原則6月15日になります。
  • Form 1040-SR: 65歳以上の人向けの2019年から採用された比較的新しい申告書です。SRは高齢者を意味するSenior(シニア)の略称SRから来ています。内容的にはForm 1040の標準的な申告書と同じですが、読みやすいように文字を大きくし、よりわかりやすい表現で記載されています。
  • Form 1040-EZ & Form 1040-A:これらは非常にシンプルな収入のみの個人の簡素化された納税申告書でしたが、2017年のトランプ大統領の税制改革によりこれらの申告書は標準のForm1040に統合されました。

とく子
とく子
とく子がアメリカで働いていた時はこのForm 1040EZを使って確定申告していました。なくなってしまい寂しい限りです。

別表

これらの主なForm 1040シリーズの申告書に加えて、個人所得税申告には、内容に応じてSchedule(別表)やWorksheet(計算書)というものを提出します。例えば、項目別控除を行う場合はSchedule A、利子・配当所得を申告する場合はSchedule B、自営業の所得を申告する場合はSchedule C、不動産からの収支を申告する場合はSchedule Eという別表を作成して1040シリーズの申告書と合わせて提出します。

これらの申告書は、毎年変更されます。IRS(米国の国税庁に該当)のサイト(https://www.irs.gov/)よりダウンロードすることができます。

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